持続可能な地域交通の実現を目指して
背景・課題

塩尻市では人口減少や少子高齢化が進む中、高齢者や子育て世代が安心して暮らせる生活環境を実現し、持続可能な都市経営とするために「まちなかの便利な生活」と「農山村地域のゆとりのある生活」を両立する「コンパクトシティ・プラス・ネットワーク」の都市構造の構築を目指しています。今後の高齢化社会において、高齢者を中心とした移動に課題を抱える方の移動手段の確保、観光で訪れる方の移動手段の確保など、移動に対する様々なニーズや重要性が高まっています。
概要

2021年にAI活用型オンデマンドバス実証実験や広域連携MaaSアプリ、MaaSダッシュボード・データ連携基盤構築に向けた実証実験を開始し、塩尻市立地適正化計画と塩尻市地域公共交通計画において連携・整合を図りながら、官民連携体制の下、利便性高く持続可能な交通網の実現と自家用車から公共交通への転換の実現に向けた「塩尻型MaaS」の構築を推進しています。
2024年度には、市街地における定時定路線バスのオンデマンドバスへの転換が完了するとともに、継続的な地域交通の最適化を検証していきます。MaaSアプリについては、「地域密着/生活者視点で公共交通を選択肢に引き上げる」というコンセプトのもと行政機関、観光地等の地域の情報や市域の公共交通情報が集約された「LINEのミニアプリ」として基本機能を構築しました。
今後の展開

今後も、EVカーシェアや乗り合いタクシー等の次世代モビリティの検証を推進するとともに、小売り・教育・観光・物流等とも連携したBeyond MaaSの実証やアプリを核とした自治体・交通事業者・地域住民が連携した地域交通の改善・最適化と利便性の向上を目指す「モビリティ改善サイクル」の実現に向けた検証を続けていきます。
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